和ハッカ Mentha arvensis

アルベンシスメントと呼ばれ、シソ科の宿根草となります。

春、芽吹きだした葉はまだ柔らかで、鋸歯がはっきりしていません。
地下茎を伸ばして、思わぬところから発芽してきます。
花は、シソ科らしからぬ付き方をしているので、当初、気がつかず
抜き取ろうとして、葉に触れてミントの香りに驚いた始末・・・
花から香ることはありませんが、葉を揉むと
爽やかなすっきりとした香りがします。
かつて、メントールを採取するために栽培されたものだそうです。

2020.9
2017.9

精油・アルベンシス・ミントのお話

根を除く全草から、水蒸気蒸留法にて精油を採取します。
モノテルペン・アルコール類のlメントールが、35〜80%含有されており、
ペパーミントよりも含有量が多くなります。
日本薬局方にも、薄荷成分をとる植物として記されています。
主要含有成分表    提供;KENSO
モノテルペンアルコール類l-メントール 35-80%
・ネオメントール
ケトン類-メントン 5-25%
・イソメントン 3-15%
モノテルペン炭化水素類・リモネン
エステル類・酢酸メンチル
・経皮・経口作用の特性に、鎮痛・血管収縮作用、
 胆汁分泌促進作用、健胃作用、抗菌作用が見られ、
 嗅覚作用にて、精神安定作用、または精神高揚作用が見られます。
・禁忌・注意 ・ケトン類に神経毒性、堕胎作用があるため、乳幼児、妊婦、
授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(老人)やてんかん患者には、
用法用量を守って注意して使用する。
・咽頭痙攣を起こすリスクがあるため、30ヶ月未満の乳幼児には使用しない

・冷却作用があるため、広範囲には使用しない

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芳香成分類の主な作用と芳香分子の固有作用について
今までに発見されている、芳香成分がもたらす人体への影響は、下記を参考にしてください
モノテルペンアルコール類・抗菌作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗真菌作用 3+
・免疫調整作用 3+
・神経強壮作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

l-メントール
    (血管収縮作用、鎮痛作用、肝臓強壮作用、筋肉弛緩作用)

ケトン類・粘液溶解作用 3+
・脂肪溶解作用 3+
・胆汁分泌促進作用 3+
・去痰作用 3+
・瘢痕形成(創傷治癒)作用 2+
固有作用

−メントン
   (胆汁分泌促進作用)

モノテルペン炭化水素類・鬱滞除去作用 3+
・抗炎症作用 3+
・コーチゾン様作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗菌作用 2+
固有作用

・リモネン
   (肝臓強壮作用、腎臓刺激作用、蠕動運動促進作用)

エステル類・鎭痙攣作用 3+
・神経バランス回復作用 3+
・鎮静作用 3+
・鎮痛作用 3+
・抗炎症作用 3+
・血圧降下作用 3+
固有作用

NRAD JAPAN 編集:ケモタイプ精油事典より引用

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